99年度センター試験
 1月16日(土)、17日(日)と、富山医科薬科大学にてセンター試験がありました。 翌18日(月)の自己採点も含めて、富校生の奮闘ぶりを書きつづってみましょう。
 1・2年生は来る日に大いに役に立つはず。

お出迎え ついにこの日が来た
 14日に富校二体で開かれた激励会から急激に高まっていった富校生の緊張は、この16日の朝に最高潮に達する。 「前日は好きなマンガでも読んでリラックスしとろ」という担任の言葉は何人が実践できたろう。 それとは対照的に「世界史あと100ページ読み切ってやるッ」「あたし公民にカケるよぉー」といった意気込みの生徒も多くいたようだ。
 会場の富山医科薬科大学は呉羽丘陵の上に建っており、キャンパスも起伏に富んでいる。 ということで、当日の朝は雪にはならなかったが地面が凍りついているところもあり、試験の朝にスベって転ぶというおぞましい出来事を体験したものも少なくない。
 年が明けてから雪が多かったこともあって、念の念には念じて念を入れる富校生たちはこぞって早めの到着。 試験開始は10:00だが、8:45にはすでに9割以上が集まっているというくらいである。 不安顔の富校生を暖かく迎えてくれる富校3年担任団たちだが、実は一番心配なのは彼らかも知れない。

講堂受験者はラッキー 1日目【英語/地歴/数学】
 最初の英語で勢いに乗るのか出鼻をくじかれるのか。書いたところはすべて正解と思いこむことが大切である。 もっとも緊張感の高い英語が終わり、富校生は答え合わせをしまくるものと、「言うな言うな、わー聞こえんぞー」と言って彼らから離れるものとにわかれる。 休み時間がやけに長いので、ところどころになかよしコロニーが建設され、まるで宴会さわぎである。 主なものとして理数科コロニー、団コロニー、部活コロニーがあった。
 1日目で特に波乱を巻き起こしたのは数学IAだろう。富校上位陣のなかにも行く末に怪しげな空気を感じるものが多かったようだ。
 医科薬科ではほかに高岡・富山第一・富山北部などが来ていたようだが、高岡のセーラー服は富校生の男子たちに大評判であった。

休み時間のざわざわ 2日目【国語/理科/公民】
 セッカチくんやソワソワちゃんたちはすでに1日目の自己採点をすませているが、それによって自信を付けるものは無に等しい。 「きのーからなんも食べてないが〜」なーんて女の子もいるのである。
 身分不相応な得点に一番手が届きそうな気にさせてくれる国語に逆転の願いを託すのは人情であるが、実際は国語がもっとも高嶺の花だと言える。 しかし国語終了後の答え合わせは極めて白熱する。なにしろ答えがビシッと決まらないので、お互い一歩もゆずらないのだ。 偏差値60以上の見解が3人ほど一致してようやく、じゃ間違いないな、といった具合である。
 文系は理科二科目の時間割のどちらかがロングバケーションであり、ヒマそうであった。 一科目めの生物が楽勝だったといううわさが流れ、地学たちは「地学のほうがカンタンだよ」という1年生のときの担任のコトバにダマされたと嘆いていた。
 富校生はほとんどが公民も受験。地歴で焼けた石に水をかけるものや、釈迦の手に救われるものなど。

いまいちかなぁ〜? 運命の自己採点
 18日、センター試験3日目とも言うべき画竜点睛、自己採点である。 すでに自分の合計点持参で学校に来るという不届き者もいるが、みんないっしょのほうが喜び二倍で悲しみ半分というもの。 ただし今年は全体に難易度がやや高かったとのことで、悲しみを味わうもののほうが多かったようだ。
 富校は進研・駿台の強力提携コンビのリサーチを採用、全員提出する。このコンビの地位はまるで東京三菱銀行である。 河合塾、代々木ゼミナール、旺文・関西文理コンビの各リサーチは各教室30枚ずつ配られて自由提出だが、河合が一番人気で売り切れた。 いつのまに関西文理と提携したんだ?、という旺文リサーチは極めて不人気であり、実によく売れ残った。
 かくしてセンター試験も幕を閉じ、代わって、残る数週間の新たな試練の時が厳かに開幕するのであった。

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