120期新入生アンケート 2005年3月22日に行われた120期新入生説明会にて配布・回収。 各界から絶賛をいただいているアンケート企画も、今年で5度目を迎える。 試行錯誤を繰り返してきたアンケート内容も、そろそろまとまってきた感がある。毎年の新入生をはじめとした協力者のみなさまにはただただ感謝。 今年の新入生の素顔に、そして現代の15歳の真相に迫る。じっくりと腰を据えて読んでいただきたい。 ご感想はこちらまで |
[過去のアンケート] 119期 新入生アンケート (2004年) 118期 新入生アンケート (2003年) 117期 新入生アンケート (2002年) 116期 新入生アンケート (2001年) |
[アンケート前文]
新入生全体に対する回答率 58.2% / 配布枚数に対する回収率 59.5% ※1.回答例に記す文言は、基本的に原文のままである。 ※2.集計や比率の数値は読者にやさしく適宜調整している。 |
▼あなたは男性ですか?女性ですか? | |||||||
最初のほうはできるだけカンタンな質問を用意しておくと、アンケートに答えやすくなり、全体の回答率が高くなるものだ。 120期生の実数は普通科の男女比105:135、理数科17:23で、合計122:158であり、女性比率のほうが高い傾向が続いている。 今回のアンケートの回答率は男性で新入生全体の47.5%、女性で65.8%となっている。前回に続いて女性のほうが回答率が高い。 さて、アンケートとは直接関係ないが、実際の新入生全体の男女人数を帯グラフにしてある。 学年全体としての男女の比率はおよそ3:4の比率が定着しつつあるが、理数科の男女比は女性比率がどんどん高まってきていることがわかる。 これは、男だらけ、というかつての理数科のイメージを根底から覆すものである。 ちなみに、富山高校120年の歴史の中で、学年全体としての男女比でもっとも女性が多かったのはおそらく111期であり、その比率は2:3近くにもなっていた。
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▼あなたは普通科ですか?理数科ですか? | ||||||||||
実数は240名と40名で実比率は85.7%と14.3%。まあ普通科か理数科かで回答率が違うということはないようだ。 性別や学科といった質問は、後々の比較分析で役に立つ場合が多い。 |
▼富山高校を志望校に選んだ決め手はなんでしたか?もしあれば、迷った高校も教えてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「近いこと・立地条件」がやはり強いが、「校風・伝統」もここ数年伸びてきている。 迷った高校では昨年中部が減っていた(代わりに「なし・無回答」が増えていた)が、今年は例年どおり、東と中部がほぼ同数となった。
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▼富山高校を受験するにあたって、学力的にまわりからなんと言われましたか? | ||||||||||||||||
「余裕だね」の14.1%は116期に次ぐ大きな割合。富校新入生の余裕分布は一気に持ち直したようだ。 これまでの推移を普通科の入試倍率と絡めて分析してみると、どうやら倍率が高ければ高いほど、新入生の余裕度も高いという、いっけん矛盾した結果にも見える。 これは、「奇跡が起こらなきゃ受からない生徒が、今年いっぱい落ちた」ということの裏返しなのだろう。倍率の低いときは、「奇跡」が起こりやすかったのだ。
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▼受験生としての勉強は何派でしたか? | |||||||||||||||||||
個人学習派が大きく減って、塾派が伸びた。前年の119期までは拮抗していた両者だったが、一気に塾派が優勢となった形だ。 通信添削と家庭教師もわずかではあるが割合を持ち直している。 塾派の内訳では例年どおり育英が40人を超える回答数でトップとなった。
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▼今年の入試問題に、ヒトコト。(自由回答) | ||||||||||||||||
例年どおり、「難しかった」が70%を超えて圧倒的。117期の大異変は何かの間違いだったのだろう。 「難しかった」の中でも数学を名指ししてくる回答は毎年46〜70人と多かったが、今回は20人台と比較的少なかった。 今回は理科、社会、国語の漢文、英語のリスニングなど多岐にわたる回答が見られたのが特徴である。
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▼普通科240人、理数科40人が晴れて合格しました。合計280人中、あなた自身の予想順位はだいたい何番くらいでしょうか。本気で当ててみてください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
平均番数189.3は平年並みの水準。前年姿を消してしまった「1番」という回答も、今年は5人と心強い限りである。 学科別では1-40番に理数科が集中しており、自信のほどがうかがえる。男女別では上位陣の女性層がいつもより厚いようだ。 今回は番数とともに、「ちなみに点数聞いてもいい?」というサブ質問を用意した。その結果が「点数」のグラフである。 あくまでこころよく点数を回答してくれた54名の新入生に限った分布ではあるが、160点台を中心に幅広い。 これをさらに番数と組み合わせた分布が「点数番数分布」だ(部分的に拡大してある)。 同じ170点を取った新入生でも、58番から260番までずいぶん差が出るものだ。 しかし、さすがに160点未満の生徒では、ほとんどが200番以下と答えていることがわかる。
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▼これから始まる高校3年間、あなたは何に青春を捧げますか?(自由回答) | |||||||||||||||||||||||||||||||
色とりどりの15歳を浮かび上がらせようと、
そしてその3位に登場したのは「恋愛」だ。やはり「青春を捧げる」といえば恋愛が連想されるのだろうか?
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▼富校生は一日4時間の家庭学習が必要だ、とよく言われますが、正直なところ、あなた自身は、一日平均で何時間勉強すると思いますか? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4、3、2時間帯に存在していたボリュームゾーンは、今回3時間と2時間だけになってしまった。 平均時間と各時間帯の推移を見ても、118期をピークに減少傾向である。富校担任団はアセることだろう。 理数科の平均がなんとか3時間を超えているが、これも118期には3時間44分もあったのだ。 最高値だけは10時間とものすごい。
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▼入部を考えている部活動があれば、いくつでも書いてください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
例年以上にこの新入生アンケート記事の発表が遅れてしまったため、すでに勧誘や入部が終わってしまっているころかもしれない。申し訳ない。 なお、実際にはこの新入生アンケートが実施される数日後に開催されるスプリングコンサート効果によって、吹奏楽部員は毎年のようにいちばん多くの新入部員を獲得することになっている。 また、気を付けていただきたいのだが、この時点でまだ部活を決めていない生徒も38名とたくさんおり、アンケートに答えてくれなかった生徒も100人以上いる。
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▼あなたの春休みの予定をなにかひとつ教えてください。(自由回答) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
愛・地球博の効果だろうか、旅行・レジャーが過去最高の30%超となった。 なお、直接行き先まで答えてくれたのはそれぞれ、愛・地球博が6人、USJを含む関西が8人、ディズニーランドが16人などである。
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▼ホリエモンことライブドア社長の堀江貴文さんへ、ひとこと。(自由回答) | ||||||||||||||||
本稿掲載時点ではすでに一段落感が漂ってしまったが、3月22日時点での富山高校新入生のホリエモン評価は、4割が好意的、1割が中立、2割が批判的という結果となった。 さてこれをどう見るか。少なくとも、どちらか一色に染まったりしていないということは、健全な世論だと言えるのだろう。 個別の回答では、好意側にも軽い応援から信奉者まで実に幅広い意見がある。これは嫌悪側でもしかり。
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▼カッコの中を、時代の先を読むするどい言葉で埋めてください。(自由回答) これからは( )の時代だ | |||||||||||||||||||
(グラフなし) |
ライブドア問題の影響がここにも見られる。ホリエモンの時代という回答が複数あったほか、株や金、価値観に関するコトバが多かった。 個別に注目すべき回答は、以下にコメント付きで解説していきたい。
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▼自宅でインターネットができますか?あなたはどのくらい利用していますか? | ||||||||||||||||
前回119期からは利用の頻度も聞いているが、「毎日」という回答は4割近くになっている。 そのいっぽうで「自宅でできない」という回答がついに1割を切った。実に見事な普及曲線である。 あとはもう、1時間以上使っているかとか、そういう聞き方をすべき時代になってくるのだろうか。
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▼富山高校の非公式ホームページ「富校の杜」は見たことがありますか? | ||||||||||||||||
週に何度も見てくれている読者が26人、たまに見に来てくれる読者が41人。 グラフを見ると、インターネットの普及にも後押しされて、順調に読者層が拡大しているようだ。 ただし、このアンケートに答えてくれなかった新入生は大半がおそらく富校の杜の読者ではないと予想できることから、たとえば今回の回収率が低かったためにある程度割合が水増しされる影響は考慮しなければならない。 というわけで、アンケートに回答していない新入生はすべて読者ではないと仮定すれば、過去5年間の新入生読者の推移は 75→77→94→109→122人となる。 もちろんこの読者数は入学以降クチコミでどしどし増えていくわけだが、富校の杜としてはこの数字を200くらいまで引き上げたいところだ。 アンケートの欄外にコメントをくれるたくさんの読者のみんな!超うれしいよ。
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▼中学生の後輩のために、あなたが中学で得た教訓を残してください。(自由回答) | |||||||||||||
(グラフなし) |
120期が、121期を目指す受験生に贈る心の教訓。たくさんの中から抜粋しました。
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[アンケート末文]
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いかがでしたか。楽しんでいただけたでしょうか。
4月から社会人3年目に突入して多忙を極めた管理人の幸之介がなまけたおかげで、5月1日の公開になってしまいました。まじごめん。
来年は入学式・新学期前のソッコウ掲載を目指して万全の体制で臨みますのでよろしくお願いします。 アンケート配布作戦にご協力いただいた日記記者と読者のみなさま、まじめに答えてくださった多くの新入生、珍回答を寄せてくださった一部の新入生、温かく見守ってくださった教職員のみなさま、ありがとうございました! それでは恒例の最後のおまけ。 |
▼決定!これが120期新入生の「良い子」「悪い子」「普通の子」!
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おしまい!最後までお読みいただき、ありがとうございました! 次なる原動力、そしてさらなるアンケートの向上のため、ご感想をぜひお寄せくださいませ〜! 掲示板でのご感想 → とみこう掲示板 |
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