体育大会の団編成
1998年6月14日加筆
 紆余曲折は経ましたが、5月14日の代議員会で、結局3団案が通りました。 無難な3団案を支持する執行部に対し、1年2組、2年1組は完全平等、色による団結などを掲げて4団バラバラの修正案を提示。 しかし時すでに遅しといった感があり、執行部案に賛成18クラス、反対1クラス、中立2クラスで、3団案が可決しました。
 その後、6月に入り、3団になったことで生ずる競技の変更点などを含めた実施要綱案が提出され、これまた可決されました。 主なものとしては、一勝一敗三つ巴が考えられる競技では、勝までの時間を計るなどしてなんとしても決着を付けるというもの。 また、騎馬戦の団体では、3団入り乱れての戦いになること。 リレーは学年混合に変更、プログラム最後に集中していた9回のリレーが3回になるため、恒例であった最後のリレー逆転勝ちが狙いにくくなったこと。 あそびとして、部活動対抗むかで競争が導入されること、などがあります。
 さて、そこで提案ですが、せっかく3団になったのですから、4団ではできない、「3団ならでは」のおもしろい新種目があるといいと思いませんか? どう見たって妥協案である3団に、なんとか積極的要素を見いだせたら、そこに富山高校らしさが現れるのではないでしょうか。 騎馬戦の3団入り乱れ、というのはなかなかおもしろいのですが、もっと画期的なものはないですかね。 もちろん今年の体育大会には間に合いませんが、未来の富校のために、あなたのご意見お待ちしています。富校の先生でもいいですよ。
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 現在富山高校にはクラス数の減少に伴って、体育大会の団編成に危機が訪れようとしています。 富校の団編成は、毎年すべての学年によるクラス単位の抽選で決定します。3年間同じ団、と決まっているわけではなく、人によっては毎年違う色になったりするわけです。
 理数科をあわせて一学年8クラスだった頃は赤鳳・白虎・青龍・黄鷹に2クラスずつ、各団三学年で6クラス分ぴったりだったのですが、現在のクラス数は3年から順に8・7・7。 今年の体育大会では6クラスの団と5クラスの団が2つずつできてしまいました。そして平成10年度はいよいよ全学年が7クラスになってしまいます。
 このままでは体育大会でとりわけ重要な役割を果たす3年生が、一つの団だけ1クラスで編成されてしまい、リーダーの絶対数が不足してしまいます。 そんな今年度の体育大会の行く末が、もうすぐ決まろうとしているのです!
1997年12月19日加筆
 職員会議は終了しました。某先生に意見書は提出しましたが、会議で読んでいただけたかは不明。 まあ、「富校の杜」の教師の方々へのアピール、という目的はすでに別の場で十分果たしてしまっているのですが。 ただし、学校へのポスター掲示が認めてもらえなかったので、現役生へのアピールは全然できませんでした。 現役生からいっぱい意見を集めたかったのですが、そういう点では企画失敗でした。
 職員会議では3団案で意見がまとまったようで、あとは生徒側との調整だけのようです。 ご意見を寄せていただいた方々、ありがとうございました。 なお、この決定に関してなどのご意見は引き続き募集したいと思います。
1998年4月17日加筆
 職員会議は終わったものの、依然最終決定というわけではなく、あくまで「職員の」決定です。つまり「生徒の」決定はまだだということです。 したがって、1学期中に各クラスのホームルームでこの問題についての話し合いがおこなわれるとのこと。 新たなご意見も大歓迎ですが、なにより、現役生読者の方に「生徒の自主性」を自覚してもらいたいという思いを込めて、再びこの企画を取り上げました。 決まったことをただ受け入れるのではなく、自分たちで納得したことを、自分たちの手で変えていくという姿勢が大切です。
5月8日加筆
 ようやくクラスそれぞれでの話し合いの場がもたれ、生徒のあいだにもいろいろな意見が出たようです。 5月8日の代議員会で各クラスの意見が持ち寄られ、侃々諤々の議論が繰り広げられました。
 決着はつきませんでしたが、それぞれの利点や欠点が大いに指摘・検討され、生徒の関心の高さがうかがえました。 また、下にあげたいくつかの案の紹介にも、説明の至らない点が多くあることを思い知らされました。
 しかし、この件に関して生徒に配られていた資料には、現状維持案の問題点と、3団案の提案がそっけなく書かれていただけ。 数多くの指摘も、その他の案も、生徒から揚がってくることは容易に想像できたはずなのに、それに対する事前説明の不足が議論を引き延ばさせたように感じました。
 代議員会の様相は、3団案を打ち出す執行部に対して、主にバラバラ案を要求する生徒側の反対、という構図でしょうか。 結果に関係なく、このように真剣な議論がなされることは良い空気だと思います。
 最後に、この代議員会を通して気づいた、各案に対する簡単な、しかし欠かせない補足説明をしておきます。
現状維持案・・・3年生1クラスの不平等は甚大であり、まず無視してよい。
3団案・・・有力。クラスの枠が団の潤滑な仕事遂行に果たす役割はとても大きい。
7団案・・・3年文系クラスは男子10名女子28名という偏りがあり、この案は極めて苦しい。
バラバラ案・・・有力。7団案が苦しい以上、各団の平等を追求すればこれが最適。
その他の案・・・2団案もあったようだ。3団の三つどもえを避けるためという。

この企画の目的
 いくつかの案が出されていますが、それらに対する賛成・反対、新しい案、団編成の変更に対する思いや体育大会にまつわるおもいで、ほかの高校でのよく似た体験、はては単なる野次までなんでも結構です。 すべて匿名とするので、批判的なご意見でも奇抜な案でも、どしどしお寄せください。順次掲載していきたいと思います。
 職員会議によってこの問題が討議されるのは12月19日(金)。18日までにこの「富校の杜」に寄せられたご意見は、ここへ提出したいと考えています。
 これを機会に「富校の杜」を現役生・教師の方々にもアピールしていけたら、との野心もあります。また、富校生の方はもちろん、他校の方もどうぞ足をつっこんでください。

寄せられたご意見 1997/12/14
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挙がっていた案
現状維持案
 どんな議論にもつきものの保守的な案であるが、有力ではない。 ただし、伝統ある赤鳳・白虎・青龍・黄鷹の4団がなくなってしまうのは寂しい。
 1団だけ全学年が2クラスずつそろい、あとの3団はどこかの学年が1クラスになってしまう。 特に3年生が1クラスになるところは、戦力的にも統率的にもつらい。
3団案
 各学年7クラスずつなのだから、団も3団にすればすべて7クラスでうまいこといくじゃないか、という案。最有力候補。 3年生の編成はクラス数で2・2・3となり、現状維持の場合の1・2・2・2よりも戦力の偏りは緩和される。
 意外な盲点は、3クラスとなった団は役員につかない生徒が増えるという点である。 最後の体育大会に情熱を燃やす3年生の活躍の場が減ってしまうことが予想される。
7団案
 3団案と同じ発想で、各学年7クラスずつなのだから、団も7団にすれば・・・。という案。斬新で革命的。 すべての不平等は完全に解消されるとともに、今後再びクラス数が減少することがあっても、移行期間を除けばいかなる場合にも柔軟に対応できる。 人員的な不足は考えられるが、3年生の不足は2年生で補うことになる。どの団も2年生から補うので、偏りが生じない利点がある。
 富山高校の特色を打ち出すにはとても効果的な案である。「体育大会といえば中部高校」をくつがえすかもしれない。
バラバラ案
 そもそもクラス単位で分けるから問題が生じてきたのであって、クラスに関係なく編成してはどうか、という案。 完全無作為に選出する案、スポーツテストの結果などで平等にふりわける案、団が団員を募集する案(人数調整あり)など、方法はいろいろと考えられる。
 中部高校などは、団がスポーツテストの結果をパソコンなどを使って分析し、個人単位の完璧な団編成を行っている。(ちなみに中部は1年生の時に決まった団が3年間変わらず、1年生選抜の権利は前年の優勝団から順に与えられる)
 編成を生徒に任せてしまえば、バラバラ案に際して懸念されるであろう教師の負担もない。特にクラス単位にこだわることもないのではないだろうか。
その他の案
 これらのほかにも、いろいろな案が考えられることでしょう。また、この改革に乗じて「3年間同じ団にしたい」といった二次改革も可能かもしれません。 クラスの団結が深まる、という利点はあるものの、「団」に対する思い入れが生まれにくいというのも事実。そして「3年間同じ団にしたい」という要望が生徒の中にあるのも事実。 富校の体育大会を変えるまたとないチャンスです。どんなことでも、些細なことでも、とにかく意見をぶつけてみましょう。

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