夏の高校野球1998
 7月18日に幕を開けた高校野球富山県大会。 富山高校は大勢の応援に見守られながら、19日対入善戦、20日対南戦と勝ち進み、22日3回戦に駒を進めるもシード校の滑川に惜敗し、球児たちの夏が終わりました。
富 山
000 225 0
入 善
200 000 0
富山南
000 003 00
富 山
003 140 02X10
滑 川
200 100 011
富 山
000 000 000

対滑川戦の一場面 勝ち進む富山
 球技大会や体育大会など富校生の心が一つとなる行事は多いが、この夏の高校野球もその一つである。今年の夏は暑く、熱かった。
 初戦の相手入善との試合は1回の裏に先制2点を奪われるが、その後は持ち直し富山のペースに。 ついに4回8番島崎が待望の同点ヒットを決め、以降打線が爆発。 5回には5番徳道のヒットで逆転、6回には再び島崎が二塁打を放つなどして5点を奪い突き放した。
 翌日の第2試合は対富山南。初回から富山が押していたが点に結びつかず、1、2回と両校共に無得点。 3回鈴木のタイムリーツーベースを機に打線に勢いがつき、5回までに8得点を挙げる。 6回には富山南がタイムリー3ベースなどで3点を返すが及ばず、8回に再び富山が2点を奪いコールドを決めた。

華麗に舞うチアリーダー 力のはいる応援席
 初戦、2回戦は共に試合会場が黒部市の宮野球場で富校から遠く離れており、富校からは一般生徒の応援用にバスをチャーター、多くの生徒がつめかけた。 その人数の多さでは相手校を常にしのいでいただろう。応援団やチアリーダー、吹奏楽部員と、富校はいずれも大所帯である。 特に相手が男子校であったり、女子の少ない高校だったりするとチアリーダーの存在がとても心強い。
 夏の日差しは強く、炎天下にあって日焼け止めクリームはモテモテであり、女の子は日焼けあとが出ないようにほとんど裸足になっていた。 そんな中、お茶と氷をどっさりと持参し、お盆を持ってまわって応援をささえてくれた執行部も忘れてはならない。ごくろうさまです。

試合を見つめる仲間たち  3回戦進出の快挙に富校はわき返った。 試合のある22日は3年生の補講があり、5時間目には駿台マーク模試まで予定されていたが、4時間短縮授業で模試はカット。 わき返るはずである。さらに勝ち進めば翌23日は2時間目以降消滅であり、どんどん応援熱が高まっていった。
 第3試合は富山大学そばの県営富山球場が会場であり、市電も通っているのでチャーターバスは無し。 しかし交通の便がいいので、2時からの試合には午前で補講の終わった3年生をはじめとして大勢の富校生と関係者が駆けつけた。
 相手はシード校の滑川。期待と不安で胸もいっぱいである。

試合を終えて応援席に一礼 健闘した富山高校球児
 初回滑川が1アウト満塁のチャンスから2点タイムりーを放ち先制。 その後7回まで、4回の1点をのぞけば富山はよく守ったが、対入善戦のような逆転はつかめなかった。 7回裏の攻撃にはいるときに歌った校歌は今大会最も力を込めて熱唱しただろう。
 8回表に1点離され4対0となったその裏、富山は1アウト満塁という好機を得たが、敢えなくゲッツーをとられてものにできなかった。 結局9回にダメ押しの1点を取られ、ヒット数では10対6とまずまずの戦いぶりを見せたが、チャンスが得点に結びつかずに5対0で試合を終えた。
 富校生の心を一つにしてくれた富校野球部。熱い夏をありがとう。

 ふー。素人ながらスポーツ記事までこなしてしまいました。
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